アフィリエイト用のサイトを0円で作ってみた(ドメインも買っていない)
「アフィリエイトを始めるなら、まずレンタルサーバーと独自ドメインを用意しましょう」。
始め方の記事には、だいたい最初にこう書いてあります。金額としては大きくない。でも、まだ1円も稼いでいない段階で先にお金を出すのは、順番として気持ちが悪かった。本当に必須なのか。無ければ始められないのか。
確かめる方法はひとつしかありません。払わずにやってみる。
で、やりました。このサイトは、サーバー代もドメイン代も払っていません。結論を先に書くと、公開まではできました。ただし、困ったことが3つあった。 その3つが、レンタルサーバーが何を解決してくれるのかをそのまま表しています。
0円で作った構成
使ったのはこれだけです。
| 役割 | 使ったもの | 費用 |
|---|---|---|
| サイトの置き場(ホスティング) | Cloudflare Pages の無料プラン | 0円 |
| URL | Cloudflareが無料でくれるサブドメイン(aitool-lab.pages.dev) |
0円 |
| サイトの作り方 | 静的サイト(Astro というツールでHTMLを生成) | 0円 |
| 問い合わせフォーム | Googleフォームへのリンク | 0円 |
独自ドメインは買っていません。だからURLの末尾が .pages.dev です。
いま読んでいるこのサイトが、まさにこの構成です。 ブラウザのアドレスバーを見てもらえれば分かります。証拠を別に用意しなくていいのが、この記事の書きやすいところです。
作業にかかった時間は書きません。測っていないし、慣れで大きく変わるからです。
0円でできたこと
拍子抜けするくらい、できました。
サイトの公開。記事の投稿。見た目を自分で決めること。問い合わせフォーム。HTTPS(アドレスが https:// で始まる、通信が暗号化された状態)も、Cloudflare側で最初から付いてきます。設定した記憶がない。
意外だったのはASPの登録です。A8.netのメディア会員登録には「到達できるサイトURL」が必須で、登録フォームにアドレス確認のボタンがあります。無料のサブドメインで通るのか不安でしたが、通りました。aitool-lab.pages.dev のまま、A8.netに登録できています。
順番だけ注意で、URLが実在しないと確認ボタンで弾かれます。サイトを公開してからASPに登録する、の順です。
0円で困ったこと(3つ)
ここからが本題です。
① URLが 〜.pages.dev になる。
見た目の問題だけではありません。このURLはCloudflareのもので、自分の持ち物ではない。後から独自ドメインを取って移す場合、URLが丸ごと変わります。それまでのURLに向いていたリンクや、検索エンジンに記憶されたページの評価は、そのまま自動では引き継がれません。転送の設定をして、評価が移るのを待つことになる。
つまり、移すなら早いほうが傷が浅い。 記事が2本のうちに移すのと、50本になってから移すのとでは、失うものの量が違います。これが3つの中でいちばん大きい。しかも、記事を書き続けるほど毎日じわじわ大きくなっていく種類の問題です。放っておいて自然に解決することはない。
独自ドメインがサーバーの料金に含まれるプランというものがあります。それについては後の章で書きます。
② メールアドレスが作れない。
独自ドメインが無いので、info@自分のサイト名 のようなメールアドレスは持てません。問い合わせはGoogleフォームで代用できましたが、「このサイトの運営者からのメール」だと相手に分かるアドレスは作れない。ASPや広告主とのやり取りが増えると、地味に効きそうです。
③ サーバー側の機能が無い。
これは静的サイトの宿命です。WordPressのような、サーバーの上で動く仕組みは使えません。記事を1本足すたびに、手元でHTMLを生成して、アップロードし直す。ブラウザから編集画面を開いて保存、という手軽さはない。
「文章は書きたいが、コマンドは打ちたくない」という人にとっては、たぶんここが最初の壁です。
で、レンタルサーバーは要るのか
要る人と、要らない人がいます。0円では無理、とは書きません。実際にこうして公開できているので、それは嘘になる。
要らない人。 静的サイトで足りて、URLが .pages.dev でも気にならず、記事を足すたびの手作業を面倒がらない人。この条件が全部そろうなら、少なくとも最初の数か月は0円で走れます。
要る人。 WordPressで書きたい人。独自ドメインが最初から要る人。そして、技術的な手間を減らして文章に集中したい人。上の3つの「困ったこと」は、レンタルサーバーを契約すると全部いっぺんに消えます。サーバー代というのは、その3つを消すための料金だと考えると分かりやすい。
私は0円側を選びました。そもそも続くかどうかが分からなかったからです。困ったこと①と矛盾して聞こえるかもしれませんが、「早いほうがいい」と「今すぐ払え」は別の話です。
独自ドメインが無料で付くサーバーがある
レンタルサーバーを検討するなら、「困ったこと①と②」を同時に片づけられるかが見どころになります。独自ドメインがサーバー契約に付いてくるタイプです。
例として ConoHa WING の公式サイト(https://www.conoha.jp/wing/、2026-09-15確認)に書かれている内容を引きます。
- 初期費用は「無料」(全プラン共通)
- 月額は「678円」から。ただしこれは WINGパックのベーシックプランを36ヶ月契約した場合の金額で、通常料金より53%OFFと書かれています。契約期間が短いと月額は上がります
- 独自ドメインについては「WINGパックでは、対象の独自ドメインを最大2つ無料で利用でき、契約中は更新料金もかかりません。対象ドメインは人気の20種類から選べ、2つ目は8種類から選択できます」
- WordPressは「WordPressかんたんセットアップで、インストールや初期設定をまとめて完了」「お申し込み含めて最短10分程度で開設できます」
速度については「サーバー処理速度No.1」と書かれています。ただしこれには注記があって、原文はこうです。「2026年7月自社調べ。サーバー処理速度の計測結果は、日本国内シェアを90%以上占めたトップ10サービスの、各サービスの最下位プランをh2loadとApache Benchで5回計測した平均値です」。自社調べなので、そのまま受け取るかどうかは読む人の判断です。
正直に書いておくと、このサイトはConoHa WINGを契約していません。 速さを自分で測ってもいない。ここに書いたのは公式サイトの公開情報だけで、「使ってみたら良かった」という話ではありません。
それでも、困ったこと①と②を一度に消せる構成であることは、公式の記載から読み取れます。細かい条件は公式サイトで確認できます。
契約期間をどう選ぶか
ここは書き方に迷いました。というより、迷う構造になっています。
長期契約ほど月額は下がる。さっきの678円も36ヶ月契約の値段です。だから紹介する側としては、長い契約を勧めたくなる。安く見えるし、そのほうが話が早いからです。
でも読者にとって最善なのは、たぶんそれではない。
アフィリエイトのサイトは、やってみないと向き不向きが分からない。続くか分からない段階で36ヶ月分を先に払うのは、当たれば安く、外れれば丸ごと無駄になる賭けです。
だから、続くか分からないうちは短い契約。続くと確信できてから、長期に切り替える。 それが素直だと思います。短い契約のぶん月額が上がるのは、やめる自由を買う代金だと考えればいい。
この書き方をすると、紹介する側の収入は減るかもしれません。それでも書きます。このサイトの「広告について」のページで読者にそう約束しているので、ここで曲げたら意味がない。
契約期間ごとの月額は、公式サイトの料金表に並んでいます。短い契約でいくらになるかは、そこで見比べられます。
下の広告が案内する先は、契約期間ごとの料金表です。その料金表は、長く契約するほど月額が下がる設計になっています。安く見える数字は長期側にある。この章で書いたのは、その反対の「まず短く」です。矛盾ではなく、料金表は広告主の設計で、この記事は読者への助言。両方を並べて、判断は読者に返します。
まとめ
0円でもサイトは公開できます。実際にこのサイトがそうで、A8.netの登録も無料サブドメインで通りました。
代わりに、URLが自分のものでない、メールアドレスが作れない、WordPressが使えない、の3つがついてきます。この3つを消したくなったときが、レンタルサーバーを契約するタイミングです。
独自ドメインが要るなら、早いうちに決めたほうが傷が浅い。ただし契約期間は、続くと分かってから伸ばせばいい。
料金や条件は 2026-09-15 時点の公式サイトの記載です。申し込む前に、必ず公式サイトで最新の内容を確かめてください。