AIツールのアフィリエイト案件、公式ページを20社以上調べたら半分はまともに使えなかった

「Claude(Anthropic)のアフィリエイトは20%の継続報酬」。

検索していると、こう書いてあるサイトに何度も当たります。で、Anthropicの公式サイトを開く。無い。どこにも無い。

最初は自分の探し方が悪いのだと思っていました。パートナーページの奥にでも隠れているのだろうと。結局、隠れているのではなく、そもそも存在しないのだと分かりました。

ここで手が止まりました。他の会社はどうなのか。

というわけで、AIツール・SaaS系の20社超について、公式ページだけを根拠にアフィリエイトの有無と条件を確かめました。先に結論を書きます。Claude、OpenAI、GitHub Copilot、Midjourney。この大手4社には、個人が申し込めるアフィリエイトプログラムが見つかりませんでした。ClaudeとGitHubは公式ページで確認できましたが、OpenAIとMidjourneyは公式ページ自体にアクセスできず、確認できる範囲での話です。ネットで見かける「報酬○%」は、公式ページからは裏が取れませんでした。

そのかわり、中堅のAIツールや業務SaaSにはちゃんとあります。「無かったもの」「あったもの」「条件付きのもの」に分けて、出典URLつきで載せていきます。

調べ方

根拠にしたのは各社の公式ページだけ。アフィリエイト情報をまとめた第三者サイトは、入口としては使いましたが根拠にはしていません。理由は後で書きますが、公式と食い違う記載があまりに多かったからです。

ログインもアカウント作成もしていません。誰でも見られる公開ページの範囲です。

調査日は 2026-09-15。 この日付、けっこう大事です。アフィリエイトの条件は本当によく変わります。報酬率が下がる、新規受付が止まる、プログラムごと消える。この記事も「2026年9月15日にはこうだった」という記録として読んでください。

存在しなかったもの

探しても見つからなかった、あるいは終わっていたもの。

先に断っておくと、「存在しない」は事実を書いているだけで、その会社をどうこう言う意図はありません。個人向けアフィリエイトを用意するかどうかは各社の方針です。用意しない理由もあるでしょう。

サービス 状態 実際にあるもの 出典(2026-09-15確認)
Anthropic(Claude) 個人向けプログラムなし 法人向けの Claude Partner Network のみ 公式
OpenAI 個人向けプログラムなし(確認できた範囲で) 法人向けの Partner Network のみ 公式
GitHub Copilot なし 法人向けの Technology Partners のみ 公式
Midjourney 見つからず ―― 公式サイトが403で確認できず
Figma 終了 2024年8月16日でアフィリエイト終了と公式に明記 公式
Ahrefs 公式ページが見つからず 第三者情報では2019年に終了したとされるが、公式では未確認 ――

ひとつ正直に書いておきます。OpenAIとMidjourneyは、公式ページにアクセスしたら HTTP 403(アクセス拒否)で弾かれました。中身が読めなかった。なのでこの2社については、検索結果に出てくる抜粋をもとに判断しています。「存在しない」と言い切っているわけではなく、確認できる範囲では見つからなかった、という意味です。

第三者サイトの記載と公式の食い違い

この記事でいちばん書きたかったのがここです。

複数のアフィリエイト情報サイトに載っていた条件と、公式ページに実際に書いてあった内容。並べるとこうなります。

第三者サイトの主張 公式ページの実際
「Claude (Anthropic) 20%継続報酬」 プログラム自体が存在しない
「Cursor 20%継続・Cookie 60日」 招待制。報酬は現金ではなく**$25相当の利用クレジット**(出典:公式フォーラムでのスタッフ発言。公式の料金ページに記載があるわけではない)
「GitHub アフィリエイトプログラム」 記載なし
「Midjourney 30%コミッション」 公式サイトが403で確認できず。第三者情報は「存在しない」で一致
「Runway 20%継続×12ヶ月」 $15の定額一回払い(全く違う)
「Canva 最大$36」 公式ページに金額の記載なし
「Semrush 40%継続報酬」 公式は定額制。公式ページに40%という記載は見当たらなかった
「Grammarly $0.20/無料登録+$20/有料購入」 公式ページには金額が書かれていない

Runwayには正直びっくりしました。「20%が12ヶ月続く」と「$15を1回きり」では、収益の計算がまるで違う。継続報酬のつもりで記事を20本書いていたら、と思うとぞっとします。

金額が公式に非公開なのに、なぜか具体的な数字が載っているケースもある。GrammarlyとCanvaがそうです。

なぜこうなるのかは分かりません。古い情報が更新されずに残っているのか、別のプログラムと混同しているのか。ただ一つ確かなのは、第三者サイトの数字で収益計画を立てると、その計画は最初から成り立たないということです。

実際に存在して、今も申し込めるもの

ここからは、公式ページで確認できて、調査日時点で新規の申し込みを受け付けていたもの。最低トラフィックのような応募条件は、公式ページに書かれていませんでした。

サービス 報酬 Cookie期間 応募条件 出典(2026-09-15確認)
ElevenLabs(音声AI) 22%×12ヶ月(Businessプランは11%) 記載なし 記載なし 公式(日本語)
HubSpot(業務SaaS) 30%継続×最大1年 180日 最低トラフィック条件の記載なし 公式(日本語) / 英語
Writesonic(AIライティング) 20%×最大12ヶ月、上限なし 60日 トラフィック最低条件なし、24時間以内に承認と明記 公式
Jasper(AIライティング) 25%×12ヶ月(100件達成で30%) 記載なし 記載なし 公式規約
Descript(動画編集AI) $25 定額/件 30日 記載なし 公式
Runway(動画生成AI) $15 定額/件 記載なし フォロワー数千人未満でも応募可と明記 公式
Grammarly(英文校正) 公式ページに非公開(管理画面内のみ) 90日 記載なし 公式規約

日本語のサイトをやっている立場で見ると、目に留まるのは2社です。

ElevenLabs。 調べた中で、日本語の公式アフィリエイトページを持っている数少ないAIツールでした。22%が12ヶ月続く。条件の書き方も分かりやすい。

HubSpot。 Cookie期間が180日です。他社はだいたい30〜90日なので、その2倍から6倍。Cookie期間というのは「読者がリンクを踏んでから何日以内に契約すれば成果になるか」の日数で、長いほど取りこぼしが減ります。半年前に読んだ記事のリンク経由でも成果になる、ということ。最低支払額も$10と低く、日本語の公式ページもあります。

支払い方法は会社ごとにばらばらです。ElevenLabsはPartnerStack、HubSpotは銀行への直接入金(EFT)かPayPalで最低$10、WritesonicはFirstPromoter、JasperはPayPalかWise、RunwayはStripe。この違いが、後で書く「日本から受け取れるのか」に直結します。

申し込めるが条件があるもの

プログラムはある。けれど、始めたばかりのサイトでは応募できなかったり、報酬が手元に届きにくかったりするもの。

サービス 報酬 引っかかる条件 出典(2026-09-15確認)
Semrush $10(トライアル)/$50〜$300(有料契約)、最上位$450 月間1,000訪問者 または SNSフォロワー1,000人以上が応募条件 公式
Framer 50%×12ヶ月 最低支払額が$200。貯まるまで1円も振り込まれない 公式規約
Make(自動化) 35%×12ヶ月 支払いはWiseのみ。累計$100以上かつ有料ユーザー3人以上の紹介が支払い条件 公式
Notion 最大$50+初年度20%、Cookie 180日 新規受付停止中。条件は良いが今は申し込めない 公式
Canva 公式ページに金額の記載なし 新規受付停止中。Canvassador経由のみが入口 公式ヘルプ

Semrushは単価が高い。その代わり、サイトが育つまで応募そのものができません。Framerは報酬率50%と派手ですが、$200に届くまで支払いはゼロ。月に数件の成果では、いつ届くのか見当がつかない。

立ち上げ直後のサイトが現実的に始められるのは、結局、前の章の「応募条件なし」のものだけです。

日本から受け取れるのか(未解決)

ここは、はっきり「分かっていない」と書きます。

日本在住者が日本の銀行口座で報酬を受け取れると公式に明記している会社は、調べた中で1社もありませんでした。

支払いの仕組みごとに、分かっている範囲を整理するとこうです。

支払いの仕組み 該当する会社 日本での受け取り
PartnerStack ElevenLabs、Notion 不明
PayPal または Wise Jasper、Descript Wiseなら可能性はある(未確認)
FirstPromoter(W-8BEN対応) Writesonic 海外向けの税務書類に対応しているので可能性は高い(未確認)
Stripe Runway Stripeの対応国次第(未確認)

「可能性はある」と書いた部分も、仕組みからの推測にすぎません。公式に書かれているわけではない。申し込んで実際に振り込まれるまで、受け取れるとは言えない。それが正直なところです。

対して日本のASP(A8.net、もしもアフィリエイトなど)は、日本の銀行口座への振込が前提。この不確実さがありません。海外プログラムを主軸に置くなら、受け取り可否を最初に確かめてからのほうが安全です。

まとめ

大手AI企業(Claude、OpenAI、GitHub Copilot、Midjourney)に、個人向けアフィリエイトは見つかりませんでした。うちOpenAIとMidjourneyは公式ページにアクセスできず、確認できる範囲での結論です。「20%継続報酬」の類は公式ページから裏が取れませんでした。

第三者サイトの記載は、存在しないプログラムや違う報酬額を含んでいることがある。報酬条件は必ず公式一次ページで確認してください。

今すぐ申し込めるものはあります。日本語サイトとの相性なら、日本語の公式ページがあるElevenLabsと、Cookie 180日のHubSpot。ただし、日本の銀行口座で受け取れると公式に書いた会社はゼロ。ここは未解決のままです。

最後にもう一度。この記事の内容は 2026-09-15 時点のものです。 申し込む前に、必ず各社の公式ページで最新の条件を確かめてください。